CAVE
2014 PRIVATE HOUSE
RC + Timber:One basement floor and three ground floor
WORKS CAVE
東京・神楽坂の閑静な住宅街の一角に建つ単身者のための住宅。外壁は濃茶色のガルバリウム鋼板を長尺横葺きで使用し、黒板塀で囲われた花街の雰囲気と調和を図っている。玄関横やガレージ部には遊び心のある溶融亜鉛メッキ鋼板を外壁で使用し、異なる鋼板の組み合わせで遊び心のあるコントラストが生まれている。
角地の特性を生かしたパノラマコーナーウィンドウをもつ外観が象徴的で、道路側の景色が水平に切り取られ、コンパクトな室内に奥行きと広がりを与えている。ワインの貯蔵庫としての地下室には特注のラックやソファ、書斎や本棚なども設え、電子ドラムの演奏も楽しめる。1階には広めの納戸に加え、客間としての和室も用意。自然光を極力抑え、灰色や藍色の和紙、灰桜色の畳などが建築化照明と一体化し、小宇宙をつくり上げている。
2階には料理好きの建主のためにゆとりのあるオープンキッチンに加え、大勢のゲストが集えるウォルナット製のダイニングテーブルを造作。大きな天窓からは、吹き抜けを介して柔らかい拡散光が降り注ぎ、椅子座のダイニングと床座のリビングが段差により緩やかに連続し、一体感を生み出している。バス・トイレ等の水廻りや主寝室などのプライベート空間を設えた3階には小さな坪庭も併設。バルコニーから屋上へのアクセスも可能だ。中央のストリップ階段を介し、4層を上下に移動しながら楽しめる本住宅は、天窓や高窓、コーナー窓などから自然光が注ぎ込み、多様な開口部で切り取られた街並みや空のシーンが室内のアクセントとなり、都市住宅とは思えない広がりや奥行きが生まれている。
DATA
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Location Shinjyuku ward Tokyo Completion 2014.3 Site Area 57.31㎡ Building Area 38.97㎡ B1F floor area 38.97㎡ 1F floor area 28.73㎡ 2F floor area 38.73㎡ 3F floor area 22.96㎡ Total floor area 129.28㎡ Structure RC + Timber Scale B1F+3F Typology Private housing Structure engineers Masaki Structure Kenta Masaki Facility engineers Shimada Architects Zenei Shimada Construction Oohara Construction Photographer Masao Nishikawa -
所在地 東京都新宿区 竣工 2014年3月 敷地面積 57.31㎡(17.33坪) 建築面積 38.97㎡(11.78坪) B1F床面積 38.97㎡(11.78坪) 1F床面積 28.73㎡(8.69坪) 2F床面積 38.73㎡(11.71坪) 3F床面積 22.96㎡(6.94坪) 延床面積 129.28㎡(39.10坪) 構造 木造一部RC造 規模 地下1階地上3階建 用途 専用住宅 構造設計 正木構造研究所 正木健太 設備設計 シマダ設計 島田善衛 照明設計 シリウスライティングオフィス 戸恒浩人 施工 大原工務所 建築写真 西川公朗